ピッコマで配信されている漫画『残された余命を楽しんだだけなのに』
小児がんを患い闘病の末短い人生を終えた主人公が、生前何度も読んでいた小説の世界の登場人物「イザベル・ヴィロティアン」として転生する場面から始まります。
しかし、イザベルとして転生した直後、主人公は「21歳で亡くなる」という余命宣告を受けてしまいます。
せっかく転生した先でも余命を宣告されてしまうなんて、誰しもが絶望してしまいそうですが、主人公は「21歳までは健康で幸せに暮らせるってこと」と明るく受け止めています。
前世では不幸な境遇だった主人公が今世ではどのような人生を送るのか、小説の知識を生かして見事死亡フラグを回避することができるのか、最終回の結末がとても気になりますよね!
さて、『残された余命を楽しんだだけなのに』の原作は実は韓国で人気の小説です。
転生と言えばなろう系小説ですが、韓国の小説が原作だなんて驚きですね!
この記事では、漫画『残された余命を楽しんだだけなのに』のあらすじネタバレを一挙お届けします。
更に、韓国の原作小説での最終回の結末も徹底解説いたします!
それでは、『残された余命を楽しんだだけなのに』のネタバレを最後までお楽しみください!
『残された余命を楽しんだだけなのに』原作はなろうでなく韓国小説?
『残された余命を楽しんだだけなのに』は「小説家になろう」にあるようなタイトル名になっていますが、原作は韓国小説です。
そのため、エブリスタや小説家になろうでは読む事ができないので注意してください。
韓国版の原作小説を読めるサイトは豊富で、「NAVER SERIES」「RIDIBOOKS」「kakaopage」などで読む事ができます。
まだピッコマ等で、日本語版ノベルは配信されていないため、韓国語でしか読めないのが残念ですね。
『残された余命を楽しんだだけなのに』の原作は完結してる?
『残された余命を楽しんだだけなのに』の原作はすでに完結済みです。
本編は全200話となっており、その後は外伝が連載されました。
韓国小説は基本的に本編終了後に外伝が連載されるのが一般的のようですね。
『残された余命を楽しんだだけなのに』ネタバレあらすじ全話
『残された余命を楽しんだだけなのに』の各話のストーリーをネタバレしていきます。
本作を読んでいる方は物語のおさらいとして活用いただければと思います。
残された余命を楽しんだだけなのにネタバレ1話~5話
物語は、皇家ヴィロティアン家に女の子の赤ちゃんイザベルが誕生するシーンから始まります。
何よりも強さを求める家系であるヴィロティアン家にとって女の子の誕生とは呪いのようなもので、皇帝はイザベルを見て「使い道のないものが生まれてきたようだな」と吐き捨てました。
更にイザベルの身体には、21年しか生きられないという印である「ナルビタルの刻印」がありました。
皇后は、不幸な境遇の我が子を不憫に思い泣き謝りますが、主人公は全く平気な様子です。
なぜならここは主人公が17回も読んだ小説「短命悪女が息を引き取れば」の物語の中だからです!
主人公は、前世では両親もおらず、更には小児がんを患い孤独な入院生活を過ごしていました。
短い人生を終えた主人公でしたが、生前何度も読み返すほど好きだった小説の登場人物イザベルとして転生したのです。
イザベルの運命はとても不幸なものに思えますが、主人公は「21歳までは健康で幸せに暮らせるってこと」と明るく受け止めます。
さて、生まれたばかりのイザベルに、さっそく「選択の儀」と呼ばれる儀式が待ち受けます。
これは、ヴィロティアン城内の中心に皇家を象徴する剣「荒波」を、その周りに平凡な剣を並べ、剣を選ぶという儀式で、代々の息子たちはみな荒波を選んできました。
主人公は、ここで荒波を選んでしまうと暗殺者に狙われてしまうことを小説で読んで知っていたので、荒波でもその他の剣でもなく、パパである皇帝を選んだのです。
イザベルの予想外の選択を見て、暗殺組織も諦めた様子です。
こうして選択の儀が無事に終わりました。
「選択の儀」から数か月が経ったある日、ママと乳母に愛されすくすくと育っていた主人公の下に、突然パパがやってきました。
パパは子供には無関心でしたが、実はママにはベタ惚れでした。
小説「短命悪女が息を引き取れば」の中では、パパは男主人公に引けを取らないほど強いのですが、ママの死後憔悴しきってしまい男主人公に敗れ帝国は滅亡したのだそうです。
さて、久しぶりにパパの顔を見た主人公は、パパに向かって「だいしゅき」と伝えます。
パパは怖い顔でこちらを睨んできますが、ママ曰くただの照れ隠しだそうです。
パパは、ママだけでなくイザベルにも愛情を抱き始めている様子です。
残された余命を楽しんだだけなのにネタバレ6話~10話
時は流れ、3歳になったイザベルは勉強を始めることになりました。
小説の中ではイザベルの先生はモリア卿でしたが、なぜか今回は皇帝の腹心であるビアトン卿が教えることになりました。
ビアトン卿は、やり取りの中で、イザベルが自分の命は長くないと理解していることを知ります。
また、生まれたときに皇帝に「使い道がない」と言われたことも知ります。
ビアトン卿が皇帝にそのことを咎めると、皇帝もまたその発言を後悔している様子でした。
さて、イザベルがビアトン卿の下で熱心に勉強に励んでいると、イザベルに魔導工学の素質があることが明らかになります。
そして、ミロテル魔法連邦の魔法使いカリンをイザベルの先生として迎えることになりました。
カリンはとても美しい女性ですが、なんと小説の中では狡猾な悪役だったそうです。
小説の中でカリンは剣術帝国の皇帝になった男主人公アルンと敵対し、女主人公にナルビダルの呪いをかけました。
女主人公は弱っていくものの、実は彼女の正体が全魔法の創始者である竜だということがわかり、カリンにかけられた呪いに打ち勝つ、というストーリーだったそうです。
イザベルは、完璧な子供を演じつつカリンの様子を監視することに決めました。
しかしカリンは可憐でとても優しく、イザベルの「ナルビタルの刻印」のことを可哀想に思い、涙を流すほど心の清らかな女性でした。
とても小説の中の悪役カリンと同一人物には思えません。
さて、カリンの魔法の授業を受け始めてから半年が経ち、イザベルはマナを扱えるようになりました。
イザベルは魔法の習得が人よりもかなり早いようです。
小説の中でのイザベルは魔法を習わなかったので、少しずつ未来が変わっていきそうな予感がします。
残された余命を楽しんだだけなのにネタバレ11話~15話
時は流れイザベルは4歳に成長、今もなおカリンによる魔法の授業は続いています。
相変わらずカリンには悪役としての片鱗は全く見られず、それどころかイザベルの可愛さに日々悶絶している様子です。
実はカリンは幼少期ひどいいじめに遭い、信じていた人達からも裏切られるという辛い経験をしていました。
その経験から、カリンは復讐のためだけに生きるようになってしまいます。
しかし、愛しいイザベルとの出会いにより彼女の心は洗われ、「過酷な運命を歩む皇女様を支えてあげたい」と思うようになったのです。
さて、カリンが皇帝の部屋を訪れ、イザベルの魔法の勉強の進捗を伝えます。
「皇帝は皇女を見限った」という噂とは裏腹に、皇帝が無自覚ながらも皇女に愛情を抱いていると知り、カリンは安心します。
それから数日後、皇帝の生誕祭のため、帝都ソエルに多くの人々が集まりました。
同日、庭で遊んでいたイザベルに、いかにも怪しそうな仮面の男が「君のパパになろうと思っている」「立派な魔法使いにしてあげる」などと声を掛けます。
イザベルは、彼の正体がカリンの養父ビルヘルムだと察していて、その名を呼びました。
動揺した様子の仮面の男を背後から現われたビアトン卿が襲い、仮面の男は倒れました。
どうやら、仮面の男はビルヘルムの本体ではなかったようです。
さて、イザベルが生誕祭の会場に向かうと、会場内ではちょうどビルヘルムが皇帝に贈り物を献上しているところでした。
皇帝はビルヘルムからの贈り物には目もくれず、入り口にいるイザベルに気を取られていました。
そして、イザベルがパパのためにお花で作った指輪を受け取り、イザベルをなでてあげました。
数日後、皇帝がイザベルの部屋を訪れ、外遊のためにしばらく会えなくなる、と伝えます。
寂しがるイザベルに、「イザベルの誕生日までには帰ってくる」と約束し、額にキスをします。
和やかな雰囲気とは対照的に、「皇女を連れ去ろうとした人物はビルヘルムで間違いない」とビアトン卿が皇帝に冷たく告げます。
それから8か月が経ち、イザベルが5歳の誕生日を迎えましたが、深夜になってもパパとママは帰ってきません。
「来年こそはパパとママと一緒に過ごせますように」と祈るイザベルのもとに、血まみれの服を着た皇帝が返ってきました。
残された余命を楽しんだだけなのにネタバレ16話~20話
帰ってきたパパとママに誕生日を祝ってもらい、イザベルは「会いたかった」と号泣します。
パパは相変わらず照れて憎まれ口を叩いていますが、内心ではイザベルのことを大切に思っている様子が伺われます。
翌日、イザベルはパパに連れられて「アレナ館」へ向かいました。
アレナ館は若き皇族の御所で、5歳を迎えた皇族たちはここで暮らすのです。
アレナ館に到着したイザベルは、侍女デイルサに迎えられました。
イザベルは彼女に丁寧に挨拶をし、過去の戦いでパパを助けてくれたことに感謝を伝え、デイルサはイザベルの5歳児らしからぬ気品に感激します。
アレナ館で平和に過ごすイザベルのもとに、第3皇子のミカエルが現れ、「友達を紹介する」と言いました。
ミカエルの友達とはラーテル(イタチ科の動物、獰猛なことで知られる)のことで、ラーテルがライオン5頭と戦っていたところを助けてあげたそうです。
イザベルはラーテルがマナを放っていたことを不思議に思いカリンに尋ね、ラーテルについて研究することになりました。
相変わらずイザベルはカリンのことを悪人だと疑っていますが、カリンは心の底からイザベルのことを大切に思っています。
さて、ミカエルがラーテルに指を嚙まれているところにイザベルが現れ、ラーテルの言葉を代弁します。
ミカエルもラーテルも、イザベルが動物であるラーテルの言葉を理解したことに驚きます。
イザベルは、通訳魔法を新しく作りラーテルの心の声を文字にした、と言います。
これは単なる知識や魔法力でできることではなく、いかにイザベルが天才であるかが伺われます。
イザベルはラーテルを「ラーちゃん」と名付け可愛がります。
ミカエルに連れて帰られたラーちゃんはいつの間にか瞬間移動で姿を消してしまいました。
洞窟の前に移動したラーちゃんは、「元の姿に戻る時間よ」という声とともに光に包まれ、少年の姿に変身しました。
ラーちゃんの正体は実はアルンという名の子供の竜だったのです。
アルンの母である黒竜カデルーンは、アルンに昔話をします。
かつて、とある黒竜が退屈しのぎに町を襲撃し力を見せつけることを繰り返していたが、一人の可愛らしい人間と出会い自分の行いを深く反省し、黒竜は虐殺をやめました。
それ以降、竜は完璧でない者が完璧に近い力を持つことの愚かさを知り、子供の竜にはいろいろな動物に変身させ様々な経験を積ませなければならない、という掟ができたそうです。
残された余命を楽しんだだけなのにネタバレ21話~25話
皇帝の娘イザベルをめぐる物語が展開されます。
ビアトン卿は皇帝に調査結果を報告しましたが、ビルヘルムには逃げられてしまいました。
一方で、地下倉庫が凍る事件が発生。
その原因はイザベルの魔法によるマナ漏れだと判明します。
ビアトン卿はイザベルの天才的な才能を力説しましたが、皇帝は我が娘なら当然だという反応でした。
冬を迎え、師であるカリンが不在の中、イザベルは独学で魔法理論を学んでいます。
ある日、ミカエルがソリ遊びに誘ってくれますが、保護者なしでの外出は禁止。
そこへ戻ってきたビアトン卿が保護者として名乗り出て、許可が下ります。
移動ゲートを使って到着したのは、エルベ山脈の山頂でした。
この場所は大陸北端にあり、異種族の帝国との国境地帯です。
恐怖で震えるイザベルでしたが、ミカエルは平気で滑り降りていきます。
イザベルは無理だと判断し、ビアトン卿にしがみついていました。
帰城後、イザベルはビアトン卿に率直な気持ちを伝えます。
自分が怖がっているのを面白がられて悲しかったと。
ビアトン卿は、常に死を恐れないイザベルが何かを怖がる姿に安心し、頼ってくれたことが嬉しかったのだと説明しました。
二人は和解し、一緒にサンドイッチを買いに行くことに。
後日、イザベルは寒い環境で警備する兵士たちのことを思い、誰でも自由に使える移動ゲートを作りたいと決意します。
師のカリンにその想いを伝えると、現実的ではないと指摘されましたが、イザベルは独自に考案した理論を披露しました。
マナの流れを直流から交流に変換する画期的な発想に、カリンは感嘆。
しかしカリンは、この理論を完成させるには自分より優秀な魔法使いの協力が必要だと考え、ビルヘルムを探しに行こうとしました。
イザベルはビルヘルムに対する不安から、ビアトン卿に頼んでカリンを引き止めます。
そして別の人物として、エルベ山脈にいる変人魔導工学者テイスロンの名を挙げました。
ビアトン卿はテイスロンを訪ねますが、人間嫌いで攻撃的な老人に苦戦。
テイスロンはイザベルの手紙を読んでも断り、直接会いに来るよう伝えろと告げて消えてしまいました。
疲れ果てたビアトン卿に、イザベルは真実を引き出し、自らテイスロンに会いに行くことを決めます。
二人はエルベ山脈への旅に出発し、焚き火を囲んでスープを飲みながら、幸せな時間を過ごすのでした。
残された余命を楽しんだだけなのにネタバレ26話~30話
イザベルたちがテイスロンのもとを訪れると、彼は無礼な態度で二人を出迎えました。
イザベルも負けじと老害呼ばわりしますが、実は根はいい人だと見抜いていたのです。
なぜなら、本当に人間嫌いなら、もっと強力な罠を仕掛けるはず。
テイスロンは二人を小屋に招き入れてくれました。
イザベルはテイスロンを説得し始めます。
彼が追放された理由は、特権階級が独占する魔法を広めようとしたからだと理解していました。
ナルビダルの刻印を見せながら、残された時間で力になりたいと訴えます。
さらに動物好きなテイスロンに、城にいるラーちゃんの話をして心を掴みました。
その頃、ワイン色の髪を持つレイナという少女が父親と共にアレナ館へ向かっていたのです。
剣術家を嫌う彼女は、ミカエルに会うことを不満に思っていました。
イザベルとテイスロンが城に到着し、疲れて休んでいると騒がしい声で目が覚めます。
乳母のルルカが誰かと揉めている様子。
その相手はレイナで、彼女はルルカの足を踏みつけていました。
レイナはロスイルド公爵の一人娘で、大陸を牛耳る富豪の家系です。
原作ではイザベルの友人でしたが、実際は彼女を操って悪女に仕立て上げる悪質な人物。
イザベルは礼儀を欠くレイナを注意しました。
レイナの目的はラーちゃん。
珍しい動物のおもちゃだと聞いて買い取りたいと言い出します。
イザベルがラーちゃんは友達だと伝えても、レイナは無礼な態度を変えませんでした。
ラーちゃんがレイナの指に噛みつくと、彼女は父親に訴えると走り去っていきます。
皇帝の前で事の顛末を説明することになりました。
イザベルはラーちゃんが皇族から名前を授かった帝室所属であることを明らかにし、レイナの非礼を指摘します。
皇帝の怒りの表情を見て、渋々レイナは謝罪しました。
イザベルは微笑んで手を差し出し、帝室のために自分で稼がねばと決意を新たにします。
テイスロンはラーちゃんに会えることを大喜びし、先生の役割を引き受けると約束しました。
一週間後、情報誌に数学大会の案内を見つけたイザベルは、賞金を得るため参加を決めます。
目的は将来大富豪となるナルモルという少年を支援し、ロスイルド家に頼らない資金源を確保すること。
ラーちゃんは洞窟でアルンの姿に戻り、何かの温もりを思い出せずにいました。
散歩中に光る赤い石を見つけ、母親から譲り受けます。
翌朝、イザベルが目覚めると庭に花が咲き乱れていました。
ラーちゃんが拾ったという赤い石を贈られており、デイルサ卿は伝説のプロポーズ石ではないかと驚きます。
この石は二百年前に竜に奪われたとされていたもの。
デイルサ卿は赤い石を鑑定に出し、本物の貴重な宝石だと判明します。
年間一億ルーデンでレンタル契約を結び、イザベルの資金源となりました。
数学大会の会場でイザベルはレイナと再会します。
レイナも参加するようです。
ビアトン卿が現れるとレイナは一目惚れし、イザベルとの親密な様子に嫉妬しました。
レイナが後援する庶民の子ユリに会い、イザベルは温かく励ましの言葉をかけます。
大会当日、試験会場にイザベルの名前がありませんでした。
レイナはユリが優秀な成績を収めれば、皇室との格差を証明できると企んでいたのです。
残された余命を楽しんだだけなのにネタバレ31話~35話
イザベルは数学大会のテストに意欲的に取り組みました。
前世で学校に通えなかった彼女にとって、机と椅子だけで心がときめく体験。
問題は予想より簡単で、全問解き終えると一番に提出します。
一ヶ月後の結果発表日、レイナがユリを連れて皇宮を訪れました。
会場で姿が見えなかったイザベルが逃げ出したと勘違いし、勝ち誇るためにやってきたのです。
ユリが首席を獲得したと自慢するレイナに対し、イザベルは素直に称賛の言葉を贈りました。
しかしイザベル自身の結果は次席で、彼女は異議を唱えると宣言します。
ミロテル魔法連邦の第一魔塔で、イザベルは黒板に問題を解いて見せました。
わずか六歳での知識に皆が驚く中、自分は満点で最も早く提出したのになぜ首席ではないのかと問いただします。
魔塔側は、イザベルが使用した数学記号が公式のものではないという理由で時間ペナルティを課していたのです。
剣術帝国の皇女を首席にできない事情があったこと。
イザベルが自分のミスだと受け入れようとした時、カリンが現れます。
カリンは最新の学術誌を提示しました。
そこにはイザベルから教わった新概念を論文として正式登録していたのです。
教授たちが許可した学術誌の内容は絶対であり、イザベルの首席が確定します。
市街地では六歳での最年少首席、五百年の歴史で初の皇族首席を伝える号外が配られました。
イザベルはインタビューで、剣術ができなくても価値がないわけではないと証明したかったと語ります。
そして賞金は全額寄付すると発表し、人々は皇女の慈悲深さを称賛しました。
疲れて帰宮したイザベルが心配したのは、レイナの怒りがユリに向いていないかということ。
その頃、ユリは皇宮の入り口で会わせてほしいと膝をついていました。
乳母が迎えに出ましたが、兵士に信じてもらえず胸ぐらを掴まれてしまいます。
隊長が現れて事態を収め、ユリはイザベルと会うことができました。
泣き続けるユリは、盗みの濡れ衣を着せられてロスイルド公爵に支援を断たれたと話します。
レイナの仕業に違いないとイザベルは考えたのです。
政治的問題に発展する恐れがありましたが、見捨てることなどできないと決意します。
侍従長に相談すると、ユリをメイドとして採用する提案を受けました。
ただし皇帝の許可が必要です。
夕食の場で父に話すと、父はロスイルド公爵の機嫌を伺う必要はないと言い、イザベルを膝に乗せて好きなようにすればいいと告げました。
しかし費用の問題が残っていたのです。
ユリの家族を帝都に呼ぶ引っ越し費用は千万ルデンもかかり、ナルモル支援の資金がなくなってしまいます。
悩むイザベルに侍従長が告げたのは、プロポーズの石を年一億ルデンで貸し付けた話でした。
喜んだイザベルは侍従長に抱きついて離れません。
ユリ到着予定日、馬車が急停車します。
外には赤髪の女騎士キルエンがいました。
大ファンのイザベルは馬車を降りてサインを求め、彼女の馬に乗せてもらって大喜び。
ユリの母に会うため馬車に入ったイザベルは、やせ細って起き上がれない彼女の姿に前世の自分を重ねました。
かつて病院で治療を拒み、友人を追い返していた自分を思い出します。
しかしユリの母は違ったのです。
辛い中でも感謝の言葉を述べる彼女を見て、イザベルは心から助けたいと思いました。
そして気づいたのです。
前世でも本当に自分を助けてくれた医師や看護師、友人がいたこと。
これが他人を助けたい本当の理由だったのだと理解します。
ユリは化学的に考えたおやつを作ってくれました。
前世で食べられなかったものに似ていて、イザベルは幸せを感じます。
半年が過ぎ、七歳になったイザベルは、カリンに完成した移動ゲートの模型を見せるのでした。
残された余命を楽しんだだけなのにネタバレ36話~40話
情報誌の記者ユルリは、イザベルへのインタビューを行った件で上司に叱られました。
スポンサーである魔法の塔の機嫌を損ねるなというのです。
しかし真実を伝えることが記者の仕事だと考えるユルリは、皇室が新たに造った移動ゲートの発表会場へ急ぎました。
会場でのイザベルは暗い表情。
移動ゲートを完成させたものの、安全性の確認を怠り、実用テストを一度もしていなかったことに今更気づいたのです。
集まった民衆は実験台にされるのかとざわつきます。
その声を聞いて怒るビアトン卿を、イザベルは慌てて制止しました。
国民のために造ったものだから意見に耳を傾けるべきだと彼女は考えていたのです。
騒ぎを聞きつけた皇帝が自分をテストに使うよう申し出ますが、ビアトン卿はヴィロティアンの血が流れる二人では一般人への安全性が証明できないと指摘しました。
そこで皇后セルナが名乗りをあげます。
イザベルを信じていると微笑む皇后、民衆の見守る中を移動ゲートへ消えていく姿。
不安になるイザベルの手を皇帝が握り、自分を信じるよう励ましました。
やがて雪玉を投げながら満面の笑みで皇后が戻ってきます。
周囲から使用したいという声が上がり、エルベ山脈で働く者が涙を流して感謝を述べました。
皇宮に戻ったイザベルのもとへ、大きな皮袋をくわえて兵士に追われるラーちゃんが飛び込んできたのです。
袋の中身は金庫から盗んだ金貨。
イザベルは盗みはいけないことだとラーちゃんを説教し、壁に向かって手を上げて立っているよう命じました。
夜、廊下をとぼとぼ歩くラーちゃんは皇帝と遭遇します。
帝室を守る竜で黒竜の末裔かと問われた瞬間、何かが刺さったような感覚に襲われました。
頭の中でぼんやりとした記憶がかすめ、ラーちゃんはアルンの姿になっていたのです。
質素な部屋で目覚めたイザベルは、ネックレスの石に力を込めて茶色の瞳にブラウンの髪のそばかすがある少女へと姿を変えました。
ビアトン卿も変装した姿で部屋に入ってきます。
なぜこのような状況になったのか。
少し前、イザベルはメイドたちの会話からアルペア王国で地震が起き、魔塔が協力する気がないことを知りました。
両親にボランティアを志願しますが、七歳という年齢を理由に父は反対。
その夜、イザベルの枕元に立ったビアトン卿は、彼女の寝言を聞いて驚き、皇帝を説得しに向かいました。
イザベルは特別な存在で、大人の判断を強要するのが最善かと問いかけます。
さらに今回のボランティアは、マイナスな記事が少数意見だと確認する機会になると主張しました。
そこへ皇后セルナも加わり、最終的に許可が下ります。
被災地に到着したイザベルは、復興作業の活気に驚きました。
アルペア王国を治める聖王ラヘラが、地震のずっと前から準備し住民を避難させていたためです。
イザベルは早くボランティアがしたいと管理所を訪ねます。
護衛が不審に思われるため、ビアトン卿とは別の場所で働くことに。
煮炊き場で汗をかく人々のため、イザベルは魔石で涼しい風を起こしました。
作業班長のヘクターに頼まれ、重い石を運ぶ作業にモーターのような魔石装置を設置します。
必要な場所に魔法術式を設置した後、イザベルは自ら鍬を握って土を耕しました。
体を動かして人助けができることが嬉しくてたまりません。
夜、前世の病室を思い出してうなされるイザベルのもとへ、こっそりとアルンがやってきました。
残された余命を楽しんだだけなのにネタバレ41話~43話
イザベルははちみつの香りに包まれ、アルンに抱きつきました。
アルンはラーちゃんの姿に変わってイザベルを励まします。
元気を取り戻したイザベルは、ラーちゃんを抱きしめながら、自分の寿命はあと13年しかないから、ずっとそばにいて長生きしてほしいと願いを伝えました。
その夜、アルンは家に帰り、母カデリーナに記憶はないけれど楽しかったと話します。
母がアルンの経験を覗こうとした時、実はアルンには記憶が残っており、バレないよう必死に隠しました。
部屋に戻ったアルンは、イザベルとの約束を忘れまいと決意し、ドラゴンとしての自我を育ててイザベルを守ろうと考えます。
カデリーナは姉の知恵の竜ラビナに相談し、アルンがラーちゃんの記憶を隠していることを話しました。
ラビナは、アルンの目的意識の強さから自我を失う心配はないだろうと答え、まずラーちゃんとイザベルに会ってから判断すると伝えます。
イザベルはアルペア王国のラヘル王に謁見し、地震から民衆を救った王を称賛しました。
王は前回の王合会議が早く終わった理由を尋ね、イザベルの誕生日だったこと、余命が少ない皇女への特別扱いだったと知ります。
ラーちゃんが来なくなったある日、ビアトン卿が探しに出ました。
市街地で、ラーちゃんを捕まえているラビナに剣を向けますが、圧倒的な実力差を見せつけられます。
駆けつけたイザベルは、相手が師匠のラビナ大公だと気づきました。
ラビナはラーちゃんが自分を噛んだので10倍にして返せと要求します。
イザベルはナルビダルの烙印を見せながら、人生の最後の1年を差し出すと宣言しました。
しかしラビナは、ラーちゃんはイザベルの5年分に相当すると言います。
剣士がイザベルの5年を奪うなと言い、フードを取ると、その正体はイザベルの父親でした。
イザベルはボランティアが終わってからという条件で了承し、代わりにラーちゃんと作った花冠を渡します。
ラビナは5日後に会う約束をして去りました。
帰り道、ラビナはフードを被った剣士に襲われます。
『残された余命を楽しんだだけなのに』ネタバレ最終回結末!
ここからは皆さんが特に気になるであろう『残された余命を楽しんだだけなのに』最終回結末についてのネタバレを解説していきますよ。
イザベルがどのような運命をたどるのか、まだまだ続きが気になりますね!
完結している原作の韓国小説を元にまとめてみました。
残された余命を楽しんだだけなのに最終回結末①皇家ヴィロティアン家の運命
ヴィロティアン家は古より「強さこそすべて」という信念に支えられてきました。
そのため、女であるイザベルは生まれた当初皇帝に「使い道のないものが生まれてきた」と見限られてしまいます。
しかしイザベルは厳しい境遇にも負けず、剣術こそ出来ないものの、魔法の才能に恵まれその能力をどんどん伸ばしていきます。
次第にイザベルの存在は皇家にとっての希望となり、イザベルもまた、自分の残された余命を皇家や国家のために使うことを決心しました。
イザベルは、魔法の力と前世の知識を生かし、文化的な発展や魔法の改良に努めました。
こうして、イザベルの尽力により、皇家ヴィロティアン家は「強いだけの皇室」から「最高の皇室」へと変革していったのです。
残された余命を楽しんだだけなのに最終回結末②周囲の人々の心の変化
イザベルの優しく天真爛漫な性格は、周囲の人々に心境の変化をもたらしました。
転生前の小説の世界ではイザベルと敵対していたキャラクターも、イザベルと打ち解けあうことで変わっていきました。
特に、カリンは小説ではラスボス級の悪役でしたが、この世界ではイザベルの魔法の先生になりました。
カリンは、イザベルの純粋な心に触れたことによりつらい過去を乗り越え、「命に代えてでもイザベル様を守る」と誓うほどの深い愛情を抱くようになったのです。
こうして、イザベルはその明るく優しい性格により周囲の人に良い影響を与え、小説では敵対していたキャラクターまで味方につけたのです。
残された余命を楽しんだだけなのに最終回結末③イザベルの寿命
イザベルの身体には「ナルビタルの刻印」があり、これは21歳で寿命を迎えるということを表しています。
イザベルはそのことを知りつつも明るく優しく育ち、周囲の人もまた彼女に深い愛情を持って接します。
そんな中、イザベルと翻訳魔法により意思を通じ合った竜のアルンが、イザベルに「結婚してください」と愛の告白をします。
しかしイザベルは、自分が余命僅かであることを理由に告白を断ります。
それでもアルンは諦めず、「ドラゴンの心臓を持ってきて君を救う」と宣言し、彼女を救うために命がけで旅立ちました。
ついにイザベルが運命の日を迎えました。
イザベルは自分が死ぬことを覚悟し、周囲に別れの手紙を残します。
そして、まさにイザベルが意識を失ったその瞬間、アルンがドラゴンの心臓を持って帰ってきました。
アルンはイザベルの身体にドラゴンの心臓を移植し、イザベルは奇跡的に息を吹き返しました。
こうしてイザベルとアルンは愛の力により呪いに打ち勝ち、やがて人々の希望の象徴になったのです。
イザベルは生まれたときは忌み嫌われ、もしくは憐れまれる対象でしたが、物語の最後では誰もが彼女の幸せを願うようになりました。
まとめ
今回は『残された余命を楽しんだだけなのに』のあらすじネタバレと、最終回の結末をお届けしました!
転生モノの作品ですが、原作はなろう系小説ではなく韓国小説の作品でした。
イザベルが過酷な運命に打ち勝ち、真実の愛を手にする結末には感動しました!
転生モノならではのコミカルな場面も非常に面白かったです。
まだまだ漫画は連載中なので、引き続きそちらも楽しんでいきましょう!
「残された余命を楽しんだだけなのにネタバレ最終回結末!韓国小説のラストはどうなる?」でした。
